日本で活躍するファッションモデルの中でも、随一の個性派である畠山千明。モデルとしてキャリアを積みながら、妻であり、母であることも隠さない。最近、彼女らしいセンスが光る結婚式を挙げたばかり。また大のファッション好きで、私服のセンスの良さでも知られている。後半のインタビューは、Pierre-Louis Masciaのブランドについて、さらに今後の展望について語った。

― Pierre-Louis Masciaというブランドの第一印象を教えてください。

柄や色に躊躇がないブランドだと思いました。その強気なところが魅力ですし、着る側もしっかり向きあって着こなしたくなりますね。着ることへの意欲が湧いてくる洋服を作っているブランドって有難いと思います。

スカーフ:ピエール=ルイ・マシア ¥20,000+TAX

コート:ピエール=ルイ・マシア ¥227,000+TAX

他:本人私物

― 代々木公園を撮影場所に選んだ理由は。

最初に家を借りた場所が、代々木公園の近くでした。所属しているモデル事務所ZUCCAも近いので、この辺りにいることが多かったんですよね。緑も多いし、気持ちのいい場所。最近は、ランニングをしていることが多いですね。

― セルフスタイリングのポイントを教えてください。

パンツルックで、特にトラッドを意識しました。ポイントは、コートのチェック柄にあえて、チェック柄のスカーフを合わせたところ。コートの中はセットアップを着ていて、ボーイズっぽい要素も入れてみました。

― Pierre-Louis Masciaの洋服はどんな方にオススメですか。

個人的には、百貨店でお買い物をしていそうなOLの方々に着ていただきたいですね。スカーフだけでも、タートルネックのニットに合わせたら見違えるくらい華やかになると思います。踏みとどまっている装いに、思い切りのいい柄や色を合わせたらとても素敵だと思いますよ。年齢を重ねた芯の強い女性ならば、素材やプリントにこだわり抜いたブランドの姿勢も理解した上で着こなしてくれるのではないでしょうか。

― イタリアのファッションについてどんなイメージがありますか。

柄が華やかなイメージはありますね。あとは、パンツェッタ・ジローラモさんのようなイタリアのメンズファッションも頭に浮かびます。父がジローラモさんのファンで、雑誌「LEON」も読んでいるんですよ。たまに、掲載されていたものを東京で買ってきてほしいと連絡がきます(笑)。

― ご自身の中で大切にしていることは?

シンプルに、“死なないこと”。いま、大好きな夫や娘に会えなくなるのは悔しいから、常日頃から死を意識して生活しています。世の中、危険なことも多いですし。歩道は白線の内側を歩くとか、信号は守るとかあたり前のことですが安全であることを第一に考えています。それから、大切にしているものは“時間”。学校や仕事で意欲もなくなんとなく過ごす時間が許せないんです。その積み重ねが、人生じゃないですか。何も生まない時間を過ごして、年だけ取って振り返ったときに「この何年間はなんだったんだろう」と思いたくないと思っています。

― 今後、やってみたいことがあれば教えてください。

元々アパレル業界にいたのもありますが、モデルという職業を始めてから更にファッションが好きになりました。今までは自分が着て表現する事に徹してきたのですが、今後は自分が創り出す側にも興味があります。自分の自己満足のファッションではなく、購買者の方も楽しんでいただける洋服を世に出せたらなぁ、と日々考え、その為に今は表面の部分だけではなく、マーケティングや、創り出すノウハウを勉強中です。ファッションはお互いのマウントをとるものではなく、共有して高め合うものだと思うので、そんなブランドを作りたいと思う最中です!まだまだ模索中ですが...

― 今後、どのような世の中になっていくことを望みますか。

我が家は私と夫で完全に折半して、家庭を持ち子供を育てています。これからは、子供がいる女性もいない女性も、男性も、どちらが上とか下ではなく協力しあえる社会になって欲しい。少しずつ、みんなが生きやすい社会になっていったらいいなと思いますね。まずは、結婚や出産、子育てに恐怖心なく、取り組めることが少子化を食い止める方法なのではないでしょうか。
あとは、娘には自分が心からしたいと思えるような仕事をして欲しいと思います。学歴や会社の規模に関わらず、自分の力で働いて食べていける“人間力”を培ってもらえたら嬉しいですね。

Photograph_Ahlum Kim
Hair&Make-up_Mutsumi Miyazaki
Writing_Aika Kawada
Direction_Taro Kondo(TAROL!NGAL)

畠山 千明

モデル

ヴィンテージショップバイヤー、フリーモデルを経て2017年よりモデル事務所に所属。一児の母である。バズカットの火付け人であり、独自のセンスと感度の高さからスタイリストとしても活躍する。新宿伊勢丹 x Chiaki Hatakeyamaのコラボイベントが開催されるなど、業界人が認めるファッショニスタである。唯一無二のファッションアイコンとして世界有数のフォトグラファーから撮影のオファーが絶えない。

Instagram: @chiaki_hatakeyama

「Pierre-Louis Mascia」のこと。

イラストレーターとして活躍するフランス人デザイナー、ピエール=ルイ・マシア氏による、スカーフを中心としたファッションアクセサリーブランド。
彼の創作のインスピレーションは、1900年代初頭のヨーロッパの文化や、その地域のアーティストから得たもの。詩情をたたえた都会的でタイムレスなデザインによって、ラグジュアリーの新しいカタチを、提案し続けている。

Instagram:@pierrelouismascia