_現在、山の手線の車両内でのDJや9月にパリ、アムステルダム、10月にはイビサでDJをされており、国内外でアクティブに活躍されていますが、最近の活動で印象に残っていることなどあれば教えてください。

今、色んなところでDJをやらせていただく機会があり、日本ではもちろん、海外でも、その土地のローカルなDJと一緒にプレイすることが楽しくなってきました。以前までは、自分よりも年上の方と共演することが多かったですが、最近では国内外の同年代や年下の世代と共演することが増えて、横の繋がりを強く感じています。イベントに呼ばれて行っているというよりは、その仲間達と一緒にイベントを作り上げて行く感覚を楽しんでいます。

イベントの大小問わず、好きなアーティストと並んだ時や、自分も納得行くプレイが出来て会場も盛り上がっている時はすごくテンションが上がります。また、海外のラジオに出演した時、ローカルなアーティストに並んで自分のアーカイブが上がっていたのも感動しましたね。

_国によっての音楽シーンに違いはありますか?

各国の音楽シーンには多少の違いはありますが、純粋に“音楽が好き”という感覚は変わらないように感じます。音楽オタクのような、コアな集団は各国に同じようにいますね。中でもアムステルダムは特に熱く、DJだけが出演する大きなフェスがあるんです。日本人はロックを大規模で聞くイベントが多いですが、それがダンスミュージックで行われるといったイメージです。

また、日本のレコードショップは、世界でも“種類の豊富さ”で有名です。海外の方も日本に来たら、「レコードショップに行きたい」というくらいです。音楽に対しての熱でいったら、日本も同様に熱いんです。

_DJを軸として、音楽関係の仕事だけでなく、CM出演やファッション誌での連載、カルチャーWEBメディアの主催など、ジャンルの垣根を超えて幅広くご活躍されていらっしゃいますが、表現することに対して、自分の中で一貫して意識していることなどあれば教えてください。

色んなイベントや雑誌などに出演させて頂いていますが、軸にあるのは、やはり“音楽”ですね。どこに行っても音楽を紹介するということは変わりません。インタビューを受けるにも、ただモデルとして出るということはあまりなく、必ず音楽の話をします。ラジオであれば喋って紹介し、雑誌やWEBであれば文章で紹介しています。

“音楽”というブレない軸があるので、そこから自分を発信しています。色んな場所で自分を介して音楽を発信することで、自分の活動や様々な音楽に興味を持ってもらえたらと思っています。

_ファッション関連のイベントや撮影に多数出演されていますが、ご自身がDJを行うときの衣装のルールなどはございますか?また、プライベートのファッションを選ぶときの視点の違いがあればどんなところですか?

イベントごとに衣装が決まっていれば別ですが、基本的にDJに集中したいので、動きやすいのが大前提ですね。あまりヒールなども履かないし、自分に似合う物を選んでいます。プライベートでもあまり変わらず、女性らしいファッションよりも、ユニセックスな感じや、ボーイッシュなテイストが好きですね。

_今日のスタイリングもとても素敵ですが、Pierre Louis Masciaのアイテムを身につけて、どのように感じましたか?

柄物の服も元々好きですし、今日のように柄に柄を組み合わせるレイヤードスタイルも得意なので、どうコーディネートするか、自然にイメージが湧いてきました。秋冬のファッションは重ね着ができるから特に好きですね。Pierre Louis Masciaは柄物だけどエレガントで、見た瞬間から「好き!」と思いました。自分らしいスタイルとして取り入れやすく、今後もスタイリングの中にアクセントとして使っていきたいです。

_今の自分につながる転機や、音楽を好きになったきっかけは何ですか?

中高生の時から音楽はずっと好きで、ラジオを聞いたり、フェスに行ったりしていました。当時はUKロックやインディーズバンドなどが好きでしたね。大学生になると、ダンスミュージックやエレクトロ、テクノ、ハウスミュージックなども聞くようになりました。それまでは、好きな音楽のジャンルを深く掘り下げていましたが、聞いたことのない音楽にもっと出会いたいという想いが強くなりました。新しいジャンルとの出会いによって、聞く音楽の幅が広くなり、その頃から自分のプレイにも変化が出てきましたね。

_出会いたい音楽をどうやって探しにいきますか?

レコードショップをチェックするのはもちろん、好きなアーティストがどこのレーベルから出しているかを調べます。海外は特にレーベルの色が強いので、色んなDJのミックスを聞き、さらにそこから好きなものを選ぶ。のように、芋づる式に音楽を日々発掘しています。

_イベント前など、気合を入れるためのラッキーアイテムや必ず食べるものなど、自分のモチベーションを上げるために行っていることや、何かイベント前のエピソードなどあれば、教えてください。

特にやっていることなどはありませんが、イベント前や大事な日の前日は、基本家に引きこもって、早く寝ます笑。

最近、特に印象に残っているのが去年フジロックに出演したとき。出演が決まった時は震えましたね。自分がDJを始める前、学生の頃からよく遊びに行っていたイベントに、自分がまさか立つ日が来るとは、、、という不思議な感覚でした。でも、そういう時に気合を入れすぎでしまうとダメなんですよね笑。フジロックでは気合を入れすぎました。イベント前の期間には、ずっと引きこもってずっと選曲をしていましたし。前日は、もちろんイベントに備えて早く寝ました。

そのときは頭の中で考えすぎていましたね。今思えばそれもいい経験だったと思うのですが、やはりDJはその場で、会場の雰囲気を見ながら曲を決めるのが一番なんです。今は緊張しないように、色んな音楽を聞いてリラックスするようにしています。

また、DJを行う時は、必ず自分のお気に入りの香水を大量に吹きかけます。DJがいい匂いするって良くないですか?笑。曲もいい香りがするような印象になって良く聞こえそう。

_今のお気に入りのアーティストは?

Delroy Edwardsで、好きなアルバムは”After shock”です。最近、DJするときにも一番かけているアルバムです。少し90年代っぽい音が逆に今の空気感で、個人的にハマっています。どの曲も懐かしいというか、哀愁を感じるんです。ダンスミュージックだけど、インディーズっぽい感じがちょうどいいバランスなんですよね。

_今後のやりたいこと、野望など、教えてください。

いつも一緒にプレイしている同年代や少し下の世代など、信頼している仲間たちと、世界中の色々なところでプレイしたいですね。具体的に挙げるとしたら、アムステルダムにある“DE SCHOOL”というクラブ。元々は学校だった場所を改装したクラブなんですが、そこでみんなとやれたら面白いなと思います。他には、韓国のソウルにある”Pistill”というクラブでプレイした時も楽しかったので、また是非やりたいです!

写真:Asami Nobuoka

Licaxxx

DJ

1991年生まれ、慶応義塾大学総合政策学部卒。DJを軸に、ビートメーカー・エディター・ライター・ラジオパーソナリティーなど音楽にまつわる様々な活動を行う新世代のマルチアーティスト。

自身が愛するアンダーグラウンドな音への敬意を貫きながら、ジャンルや先入観に捉われずに国内のあらゆるパーティーにDJとして出演。数々のメゾンのミュージックセレクター、ファッションブランドのショップサウンドにおける音のプロデュース、イベントの主宰やキュレーターを務める。

さらに、そのマルチな視点と独特なスタイルが注目を浴び、Microsoft「Surface Pro 4」の全世界タイアップCMへの出演、P&G PANTENE×ELLE「GO FOR BEAUTIFUL」への出演・楽曲提供や、SPURでの音楽コラム連載、GINZA、i-D MAGAZINE、Vouge Girlなどハイエンドなファッションメディアから度々取り上げられる他、新興WEBメディア「シグマファト」を立ち上げるなどその活動の幅は多岐に渡る。

近年では、RADIO J-WAVE 81.3 「SONAR MUSIC」のミュージックレシーバーとしてレギュラー出演、TV BSスカパー!「BAZOOKA!!!」にてレギュラー出演をするなど、ミュージック・ファッション・カルチャー・ビューティーをあらゆる表現方法でクロスオーバーさせ00代シーンを代表する存在になりつつある。

Official Web:http://licaxxx.asobisystem.com/
Official Twitter:https://twitter.com/licaxxx
Official Instagram:https://www.instagram.com/licaxxx1/

「Pierre-Louis Mascia」のこと。

イラストレーターとして活躍するフランス人デザイナー、ピエール=ルイ・マシア氏による、スカーフを中心としたファッションアクセサリーブランド。
彼の創作のインスピレーションは、1900年代初頭のヨーロッパの文化や、その地域のアーティストから得たもの。詩情をたたえた都会的でタイムレスなデザインによって、ラグジュアリーの新しいカタチを、提案し続けている。

Instagram:https://www.instagram.com/pierrelouismascia/

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